2018年7月 鳳凰三山縦走 - 2日目

13日は3:40に起床して朝食を作り始める。4時起床のつもりだったが、 周囲が活動を始めたので、ゆっくり用意を始めることに。 予定通りに5時に出発し、樹林帯を薬師岳小屋に向かう。 途中で岩稜になり景色のよい場所があった。白根三山や仙丈ケ岳、雲海から富士山も見える。 ここからすぐに薬師岳小屋に到着。

薬師岳小屋で早川尾根の情報を尋ねるが、1週間前の大雨の後の情報がないという。 大雨では広河原の周辺も土砂崩れで通行止めになっていたらしい。 場合によっては広河原に下山することも検討する。

薬師岳小屋から10分ほどで鳳凰三山の1つめの薬師岳山頂に。 八ヶ岳や北アルプスの山々が見える。快適な稜線を観音岳、地蔵岳へと向かう。 すれ違う人たちから、今日は完璧ですね、と声をかけられる。 今回の縦走は急登が少なくなかったが、地蔵岳への登りが一番しんどかった。

富士山

富士山

白根三山

去年は全く見えなかった白根三山

八ヶ岳

八ヶ岳

甲斐駒ケ岳と北アルプス

甲斐駒ケ岳と北アルプス

地蔵岳に到着するが、最高峰は少し離れたオベリスクなので、しばしの休憩後近くに。 ボルダリングジムにも3年行ってないし、外岩は10年以上前が最後だろう。 そのためけっこう高度感があったが、登れるところまで行ってみる。 核心部の一段下までは楽に行けた。もう一段も頑張れば行けそうだったが、 核心部のクラックは不可能と判断できたので無理はしなかった。 ジャミングがよく効いたとしても、フリーソロでクライムダウンできそうではない。 あわよくば登ろうと思っていたが、無理なことが判ってすっきりした。

登るのならば少なくともフラットソールと懸垂用のロープが必要だろうし、 よほどクラックを登り込んだ後でないと、ビレイヤーとカムが必要だろう。 4m程のクラックで、フレンズの3番程度だろうか。 下から見上げただけだし20年以上フレンズを使ってないので確信はないが。

地蔵岳

地蔵岳のオベリスク

地蔵岳

頂上直下から

オベリスクをうろうろしたり、夜叉神峠から一緒だったパーティと話したりで、 地蔵岳周辺には2時間いた。次の山頂である高嶺を登ったら今日の仕事は終わりだと 錯覚してしまったが、高嶺から先も長くてしんどかった。

休憩を入れて高嶺から3時間でようやく早川尾根小屋に着く。 早川尾根小屋は無人で、きれいに使ってくれるならば勝手に使ってくださいとのこと。 テント代も無料なのはよいが、当然ビールを売っている人もいない。 天気の良い3連休という事で、小屋もテント場も満員だった。

17時までのんびりしてから炊事を始めるが、ストーブのトラブル発生。 EPIのカートリッジは新品と半分ほどに減ったものの2つを持ってきていたが、 2日目の朝食を作り終えた段階で使いさしだったものがほぼ空になっていた。 火力調節用のつまみが緩くなったようで、寝ている際に漏れたのかと思ったが、 2泊目は夕食後にカートリッジとストーブに分けておけばよいと考えていた。 炊飯を始めると、火力の強いときは安定していたが、 とろ火にするとヘッドの下からも火が出るようになる。 たまに吹き消したり色々していたが、結局強火でも下からの火が出るようになり、 少々怖い思いをしながら、火力調整のためにコッフェルを持ち上げたりと、結構苦労した。 炊き上がりは普通に食べることのできるレベルで、フリーズドライのカレーをかけて食べる。

コッフェル掃除を兼ねて、食後にココアやコーヒーを飲むつもりだったが、 これ以上火を使いたくなかったので、水を飲むだけにした。 特に苦労したためかもしれないが、炊事の蒸気でテント内がかなり結露した。 天気の許す場合、できるだけ外で炊事がよいだろう。 この日はなかなか寝付けず、10時頃までぼんやりしていた。